一斉指導の限界②
続きものですので、前の記事も御覧ください。
小学生の漢字練習のミスから学んだことを一斉指導と絡めて書きます。
①子どものミスがあまりにも多様すぎる
典型的なミスはあるものの、例外的なミスも多いです。
また、1人が複数のミスをします。練習を続けると漢字が変わっていくのです。
十人十色以上のミスのパターンがあります。
おそらく教員がすべてのミスのパターンを予想しすることは不可能だと思います。
仮に予想できたとしても、すべてのミスのパターンを教えるのは時間の関係で無理です。
だから一斉指導で1人の教員がすべての子の間違いを予防することはできないと思います。
②例外的なミスをする子が複数人いる
仮に例外的なミスをする子が1人であれば、その子を最前の席に座らして一斉指導の合間にフォローすることもできるかと思います。
しかし、そうではありません。
また、普段はよくできる子も例外的なミスをすることもあります。
よって教員は全ての子に目を掛けなければなりません。(当たり前のことですが)
このような一斉指導の限界を超えるためには、子ども同士で教え合うことが現実的な策になるのではないかと考えました。
教員の数を大幅に増やすことは不可能でしょう。文科省が少人数学級を推進していますが、実現するのか、そうだとしても何年先になるのかわかりません。AIを用いて子どものミスを判定することもできるでしょうが、配布されたタブレットの性能が低いなんてこともあるようです。
今の学校に豊富に存在するのは子どもくらいでしょうか。少子化が進んではいるものの、教員の数やタブレットの数などに比べれば多いです。