大学生と教育

教員志望の大学生が教育について考えます。

「児童は習っていない漢字を使ってはいけない」問題

 この問題、特に小学校で見られますよね。批判というよりも疑問なのですが、教師はどういう意図があってこのようなルールを課すのでしょうか?

 

 小学校のボランティアの経験からすると、教える側にとってもこのルールはかなり厄介です。このルールは児童だけでなく教師にも適用されます。習っていない漢字を使うと、「いけないんだー」とまるで悪いことをしたかのように教室中の児童から強く批判されるんです。(まぁ「習っていない漢字を使ってはいけない」と言い聞かせているから、実際児童の中ではそれは悪いことという認識なのですが...)

 また、その批判によって教室はかなり混乱します。ある児童は習ったといって反論したり、他の児童は習っていなくても知ってるでしょと言ったりして、進行に支障が出ます。習った漢字を使わずに平仮名で書いた場合も同様です。

 

 この混乱に対処するために、黒板に書く文字、プリントに記載する文字、教室内で見る文字の全てを「この漢字は習ったか否か」のフィルターにかけて使い分けなければなりません。かなり面倒です。

 特に音楽教師のように複数の学年をまたがる場合には、各学年でこのフィルターを使い分けるために、各学年で習う漢字を把握しなければいけないことになります。それは流石に面倒すぎるので、逐一「この漢字使った?」などと確認しているのでしょうが、それでも面倒です。